静菌作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 09:37 UTC 版)
主に皮膚感染症やライム病の治療に使用され、テトラサイクリン系抗生物質の中でも第一選択薬である。これはドキシサイクリンと並び生体内半減期が長いため、1日の服薬回数が少なくて済むことと、テトラサイクリン系抗生物質に対する耐性菌にも効果が期待できるためである。β-ラクタム系耐性菌に有効な場合があり、β-ラクタム耐性アシネトバクターによる疾患や、一部のMRSA感染症の治療に使用されることもある。髄膜炎菌への活性も有するなど、他のテトラサイクリン系よりも幅広い抗菌スペクトルであるが、予防投与は副作用(目眩や光線過敏)の問題と薬剤耐性のつきやすさのため推奨されていない。 動物のリボソーム80Sには作用せず、細菌のリボソーム70Sに特異的に作用する、細菌のリボソーム30Sサブユニットに特異的に作用することから、選択毒性を有する。
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