震災と復旧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:31 UTC 版)
その最中を襲った2011年(平成23年)3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)や、それに伴って発生した津波は、三陸鉄道に甚大な被害をもたらした。路線各所で駅舎や路盤が流出し、車両も3両が使用不能となった。しかしながら、周辺の鉄道が運行を再開していなかった地震発生から5日後の3月16日には久慈駅 - 陸中野田駅で運行を再開し、さらに、被害が少なかった他の区間についても3月末までに運転再開し、被災者を勇気づけた。被害が大きなそれ以外の区間についても、岩手県庁の補正予算や国土交通省の第3次補正予算から復旧費用が拠出される目処がついたため、復旧工事を進め、2014年(平成26年)4月6日に全線が復旧して運転再開に至った。 また、同じく震災で不通となっていた東日本旅客鉄道(JR東日本)山田線のうち宮古駅 - 釜石駅間は、2019年(平成31年)3月23日に三陸鉄道へ移管されて北リアス線・南リアス線と一体となり、リアス線として再開された。これにより営業路線の総延長が第三セクター鉄道として日本最長となった。なお、このおよそ半年後の同年(令和元年)10月、令和元年東日本台風(台風19号)で再び被害を受け不通区間が生じたものの、翌2020年(令和2年)3月までに全線で復旧している。
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