震度計の設置環境とは? わかりやすく解説

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震度計の設置環境

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 06:57 UTC 版)

気象庁震度階級」の記事における「震度計の設置環境」の解説

震度信頼性高めるため、震度計の設置環境には一定のルールがある。設置環境が悪い震度計のデータ気象庁震度情報利用されないことになっている。 まず、震度計を設置するのは強固な震度計台の上とされている。震度計は、盛り土や崖などでは揺れ増幅される可能性があることから、地形平坦周囲段差無く地盤安定した屋外設置し、台の下3分の2以上が地面埋没するようにしなければならないまた、周囲構造物などにも規定がある。倒れて震度計に影響与えかねない木や柵などからは十分離れていることが求められる屋内場合はなるべく1階に近いところに設置することとし地下1階 - 2階までは許されている。免震制震工事施され建物には設置しない震度計は、震度計台または屋内場合は床にしっかりと固定するようにしなければならない震度計の機種ごとに定められ設置方法守り可能ならアンカーボルトなどで固定することが推奨されている。 気象庁は、震度情報利用する震度計の選別のため、設置環境A - Eの5段階評価している。A - C利用可、Dは原則として利用しない精査し上で利用するもの、Eは利用不可である。 しかし、震度計の設置環境が悪いまま震度情報利用され、後にその精度疑問視され訂正された例がある。2008年7月24日岩手県沿岸北部地震では、岩手県洋野町大野でこの地震最大震度となる震度6強(後に6弱へ変更)が観測されたが、周辺市町村より際立って大きかったことから調査が行われ、同年10月29日には、大野震度計は震度観測不適切環境として震度データから除外し最大震度を、6強から6弱に訂正する気象庁発表した大野震度計はもともと利用可と評価され震度であったため、このような設置環境の悪化事例がほかの地震計で発生している可能性指摘されている。

※この「震度計の設置環境」の解説は、「気象庁震度階級」の解説の一部です。
「震度計の設置環境」を含む「気象庁震度階級」の記事については、「気象庁震度階級」の概要を参照ください。

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