電極式調理機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 23:29 UTC 版)
1934年、阿久津正蔵はパンも焼け、炊飯もできる給養車を作れと命令を受け、電極式調理装置をトラックに実装した九四式炊事自動車を試作する。阿久津正蔵によって電極式製パン法が発明されたと1935年に日本陸軍糧秣廠報告で報告されている。九七式炊事自動車と命名され実用化した給養車は300台装備された。阿久津はこの原理が戦後に広く利用され、ソニーの松山の本社の陳列室にソニー社製の電流パン焼き器が置いてあるのを見て、盛田昭夫に自分の発明だと伝え驚かせた。盛田はその時日本橋の白木屋の地下で売っていたと話したという。その後、通電により焼きあげる方法は1958年から名古屋市のミカワ電機製作所の指導によりパン粉の大規模製造に導入され、オーブンで焼く焙焼式とともに通電による電極式は広く採用されている。粒状が良く見た目が白いパン粉は米国にも輸出され評判となり、現在では冷凍食品向けに広く採用されている。
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