雪氷現象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 09:03 UTC 版)
雪氷学の対象となる気象現象を総称して、雪氷現象 (snow or ice weather phenomena) と呼ぶことがある。あらゆる気象の中の、水の固体としての「氷」の状態を経る現象とそれに関わる現象すべてを含む。 降水現象では、雪、あられ、雹、みぞれ、凍雨、雨氷(着氷性の雨)、細氷(ダイヤモンドダスト)のほかに、吹雪などの現象も含まれる。 霜、霧氷(樹氷、粗氷、樹霜)などの着氷現象はすべて雪氷現象である。氷霧、過冷却の霧(着氷性の霧)もそうである。 このほか、積雪に関わる現象も雪氷現象である。詳細に見ていくと、根雪、万年雪、氷河、そして氷河に関係する氷床や棚氷などが含まれる。 また、積もった雪が解ける融雪、融けかけの雪が凍結して付着する着雪、水域における船体着氷やいかり氷、つらら、氷筍のほか、海における海氷や氷山、流氷、池や川などの結氷、地面の霜柱なども含まれる。 さらに、プレッシャー・リッジ、ポリニヤ、クレバスなど、氷河や海氷・結氷に関わる現象も含まれる。ただ、圏谷(カール)やU字谷といった地形などは、氷河学の対象(雪氷学の対象にもなる場合がある)ではあるが雪氷現象には含まれない。
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