難民救援隊の活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/11 14:13 UTC 版)
「自衛隊ルワンダ難民救援派遣」の記事における「難民救援隊の活動」の解説
派遣隊員の武装はそれまでの自衛隊海外派遣の拳銃・小銃に加えて、機関銃1挺及び82式指揮通信車1両が認められた。 機関銃の携行については、海外における自衛隊の武力行使の可能性やPKO協力法の適用範囲を超えるものとして国会で大いに揉めた。また「360度警戒するには2丁必要」との現場の訴えに対し、当時与党であった日本社会党が「過剰武装」と反対したため、護身用に携行する機関銃は上述のとおり1挺のみ認められた。 難民救援隊宿営地付近では夜間に銃撃なども起こり、宿営地には土嚢が積み上げられるなどの対策が採られた。難民救援隊はゴマにキャンプを設営し、野外手術システムや医療用テントを持ち込み、エイズ感染のリスクを背負いながら医療行為を行った。 現地で日本人の医療NGO(AMDA)構成員が武装集団の襲撃に遭った事件では、難民救援隊現地指揮官の判断によりNGO構成員の輸送を行った。これは事実上の自国民救援のための出動であったが、このような状況は国際平和協力法や実施計画に明文で策定されていなかったため、この処置はマスコミから批判を浴びた。後日部隊を指揮した神本光伸は、NHKスペシャルで「自国民を救助して批判されたのが辛かった。」と発言している。 元国連難民高等弁務官の緒方貞子によれば、自衛隊の活動は「現地の人たちからも大変感謝される活動だった」としている。
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