離陸から墜落まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 23:46 UTC 版)
「UPS航空1354便墜落事故」の記事における「離陸から墜落まで」の解説
EDT4時03分、1354便はルイビル国際空港を離陸した。操縦は機長が担当しており、副操縦士は計器の監視や管制官との交信を担当していた。4時21分、パイロットたちは滑走路06/24が閉鎖されていることについて話し合い、機長はローカライザーを使用して滑走路18へ着陸すると述べた。4時41分、管制官は3,000フィート (910 m)までの降下を許可した。加えて管制官は、滑走路06がまだ閉鎖されているためローカライザーを用いて滑走路18へ進入することを許可した。飛行管理装置(FMC)には空港(KBHM)へ直接向かうように設定されており、また副操縦士が適切な入力を行わなかったため、機体は自動的に降下経路に入らなかった。1354便は2,500フィート (760 m)で水平飛行に移り、ウェイポイントのBASKNへ接近した。機長は降下率を手動で設定し、毎分700フィート (210 m)での降下を開始した。空港に近づくにつれて、機長は降下率を上げていき、最終的に降下率は毎分1,500フィート (460 m)に達した。空港まで約2.5マイル地点で1354便は降下経路を下回ったが、パイロットは気付かなかった。さらに約2マイル地点で最低降下高度の1,200フィート (370 m)を下回ったが、高度の読み上げなどは行われなかった。高度1,000フィート (300 m)付近で対地接近警報装置(EGPWS)が作動した。機長は徐々に降下率を緩めていき、4時47分31秒に自動操縦を解除した。1秒後、機体が木々に接触する音がコックピットボイスレコーダー(CVR)に記録された。4時47分、1354便は複数の木々に接触しながら墜落した。
※この「離陸から墜落まで」の解説は、「UPS航空1354便墜落事故」の解説の一部です。
「離陸から墜落まで」を含む「UPS航空1354便墜落事故」の記事については、「UPS航空1354便墜落事故」の概要を参照ください。
- 離陸から墜落までのページへのリンク