防災・並木
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 15:03 UTC 版)
マツ属樹木を中心に海岸付近や荒れ地の緑化に使われることがある。特に強風による飛砂被害を軽減するため、また数mの盛土工と合わせて高潮・津波被害を軽減するために造成される。日本では山形県庄内地方で江戸時代から植栽が行われた記録が残るほか、全国各地に「松原」などと呼ばれ点在する。現在の日本においては林野庁もしくは国土交通省、もしくはこれらの省庁が管轄する都道府県の部署が治山事業や砂防事業によって松原の造成や管理を担当している。保安林や砂防指定地による伐採及び開発規制がかかっている場所が多い。トウヒ属は防雪林にもちいられることもある。 マツ属やヒマラヤスギ属はしばしば街路樹としても用いられ並木道を作るが、比較的古いものが多く新規では稀である。 庄内砂丘(山形県、飛砂防備保安林) 気比松原(福井県、潮害防備保安林) 奇跡の一本松(岩手県、潮害防備保安林) 湘南海岸のマツ林(神奈川県、砂防指定地) アッピア街道の松並木(イタリア) 御油の松並木(愛知県)
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