間取りの類型化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 03:16 UTC 版)
日本の住宅の間取りについては、移動・共通空間(廊下、ホールなど)の有無、配置に着目して、次のような類型化の例がある。 ワンルーム型 居室がキッチンのある一間(ひとま)の間取り。 片廊下型 住宅の片側に一本の廊下を配して、各部屋間の移動を図るもの。 中廊下型 住宅の中央部に一本の廊下を配して、各部屋間の移動を図るもの。大正時代に提案された。 ホール型 住宅の玄関に一つのホールを設け、そこから放射状に連結するように各部屋を配したもの。動線の短縮を図れること、スペースの有効利用を図れることが特徴とされる。 居間中心型 住宅の中心に居間を据え、そこを住人の集合場所として各部屋を配したもの。 コートヤード型 上から見た住宅の形をカタカナの「コ」の字のようにして、採光、通風のための外部空間(court yard。いうなれば中庭)を確保したもの。 田の字型 廊下、ホール等の移動・共通空間を独立して設けずに、障子、襖等で空間を適宜仕切ったもの。間取り図で、こうした仕切りが十文字の形になり、ちょうど漢字の「田」の字のように部屋が配置されることからこの名がある。日本の伝統的な間取りとされる。なお、マンションなどに見られる「田の字プラン」(玄関からまっすぐに伸びた廊下を囲むように田の字型に居室を配置した間取り)とは別物である。 振分 振り分けとは、2K以上において、玄関から各個室へ他の個室を通らずに行ける間取り。各個室に、廊下または居間やダイニングルーム等の共用部分に面する戸がある事が、必要条件である。また、全ての個室の出入り口が1つだけなら、通路になる個室が無いので、十分条件となる。手前の部屋を通らなければ奥の部屋へ行けないような場合は、振分物件でない。 二世帯型 親の世帯とその子の世帯などの二世帯が居住する住宅を二世帯住宅という。便所、浴室、台所、ダイニングルーム、玄関、水道や電力のメーターなどそれぞれを一つで共用するか複数にして世帯別にするかで、独立性が異なり、独立性が高い程、それぞれの世帯の生活様式に合わせる事ができる。
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