開発中・または試験段階の物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 20:57 UTC 版)
「光線銃」の記事における「開発中・または試験段階の物」の解説
アメリカはイスラエルでの実験で、レーザーでのミサイル(ロケット弾)撃墜に2000年6月7日に成功したとしている。戦術高エネルギーレーザー(Tactical High Energy Laser; THEL)と呼ばれるこの兵器は、主に短距離ロケット砲や低空飛行している巡航ミサイルを迎撃するための物である。この設備は、巨大な照射レンズを使用して連続的にレーザー光線を照射・加熱して目標を破壊する。将来的にはトレーラーに積載するなどして、パトリオットミサイルでは迎撃しきれない高速飛行目標を追尾して破壊する、施設防衛用の設備としての効果が期待されている。 詳細は「戦術高エネルギーレーザー」を参照 しかし、これはSFなどで見られる「光線銃」や「レーザーガン」等とはおよそ掛け離れた大規模な施設である。 また、アメリカではAL-1Aと呼ばれる、弾道ミサイル迎撃用にレーザーを搭載した航空機を開発している。既に開発段階から試験段階に移行し、2007年3月15日にはYAL-1A「エアボーン・レーザー」が化学レーザーの発射を行い、照射実験に成功したと報じられている。 詳細は「AL-1 (航空機)」を参照 アメリカの戦略防衛構想で計画されたものとして、γ線レーザー発射装置がある。基本的な構造はレーザー発振装置そのもので、これを衛星軌道に配備して運用する。エネルギー源は原子爆弾であり、発射すると発射装置は爆発して失われる。発射された高エネルギーのγ線は攻撃目標である弾道ミサイルの電子装置を破壊できるものと考えられている。宇宙空間における核兵器の使用は実験を含めて条約で禁止されている事から、配備はもちろん、実験もいまだ行われていない。 詳細は「戦略防衛構想#光線/粒子線兵器」を参照
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