開発中の車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 05:16 UTC 版)
詳細は「Automotrice à Grande Vitesse」を参照 アルストムはTGVに代わる高速列車としてAGV(Automotrice à Grande Vitesse)を開発した。日本の新幹線やDBのICE 3(シーメンスの製品名ではヴェラロ(Velaro))のような動力分散方式を採用し、主電動機は各車両に装備されている。また、編成の製造コストと安全基準は現行のTGVと同程度とすることとしている。AGVは200mの従来のTGVと同じ編成長で旅客定員を450名に増やすことに成功し、目標となる最高速度は350km/hとなっている。 短期的な計画では、現行ダイヤで併結運転を行っているDuplex編成の中間部に組成される動力車2両を台車部に主電動機を装備したダブルデッカー電動客車に代えて輸送力を10%向上させることが考えられている。 しかし、主要機器を床下に搭載する動力分散式の構造上低床化が難しく、バリアフリーに対応できないことや、パリ-リヨン間の輸送力が飽和状態に達しており、二階建て車両の「Duplex」でなければ対処できない為、フランス国鉄の次世代車両としてのTGVの車種選考からは外されることとなった。 TGVでの実用化は果たせなかったが、イタリアのNTVが運行する「italo(イタロ)」として運用を開始している。
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