開催、そして混乱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 06:06 UTC 版)
「ファイア・フェスティバル」の記事における「開催、そして混乱」の解説
4月27日の早朝、グレート・エグズーマに大雨が降り、水浸しとなったテントとマットレスが屋外に積み上げられた。マイアミ国際空港からエグズーマ国際空港への最初のフライトは、Swift AirとXtra Airwaysによって運行され、午前6時20分に到着した。その日の午後、ブリンク 182は「ファンにいつも通りのパフォーマンスをできる状況にない。」とTwitterにてツイートし、イベントから撤退したことを発表した。 最初の到着者は、ビーチサイドのレストランで「即興のビーチパーティー」に連れて行かれ、そこで彼らはアルコールを出されながら、祭りの現場での必死の準備が続く間、およそ6時間待たされ続けた。その後、さらなる現場の実態が明らかになっていった。来場者はフェスの拠点で手続きなども行っていたが、何時間も経つ内次第に混乱状態となり、人々は自分のテントを求めて走り出した。日が暮れる頃、地元のミュージシャン達がステージに上がり、数時間演奏した。これがイベントで唯一の演技だった。早朝、イベントの延期と、出席者を迅速にマイアミに戻すことが発表された。 現地からの報告では、荷物の誤った取り扱いや盗難、汚れた床のテント、濡れたマットレス、参加者は宿泊場所が無いため眠ることもできない、などと伝えられた。整地は未完成で、医療関係者やイベントスタッフは不足、携帯電話やネットサービスも無く、トイレは仮設便所で、ろくに水もなく粗末な食事しか出なかった。 島への往復のフライトは、これ以上の飛行機の着陸を禁止する政府の命令によりキャンセルされたため、多くの参加者が取り残されたと伝えられている。 マイアミへの最初のフライトは、4月28日の午前1時30分搭乗であったが、問題があり数時間遅れた。夜明け後にはキャンセルされ、乗客はエグズーマ空港のターミナルに閉じ込められた。食料や水もなく、ある参加者の証言では、少なくとも一人が暑さにより入院しなければならなくなった。 その便は結局その日の朝出発し、その後マイアミへのチャーター便が終日エグズーマから飛び立った。
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