閉店した核店舗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 00:39 UTC 版)
名取三越(延床面積:約13,480㎡、営業期間:2007年2月28日 - 2009年3月1日) 名取三越は、ダイヤモンドシティ・ミュー(現・イオンモールむさし村山、東京都武蔵村山市)内の武蔵村山三越に続き、三越にとっての新業態である「郊外ショッピングセンター内の百貨店」として出店した。 仙台空港を利用する韓国や中国からの外国人観光客の売り上げも好調とされていたものの、開業初年度に売上高が目標の60億円を大きく下回る約37.5億円と低迷して約5.7億円の営業赤字となったうえ、三越の全国主力店舗が軒並み減収に陥った影響で不採算店舗の見直しが行われたことなどにより、2009年(平成21年)3月1日に名取三越は閉店に至った。名取三越の撤退跡は、家電量販店や100円ショップを入居させて同年11月13日に新装開店している。なお、名取三越のエアリとの契約期間は2015年(平成27年)2月28日まで、すなわち開店から丸8年間となっていたため、イオンに違約金を支払う必要があるとされる。 「郊外ショッピングセンター内の百貨店」の東北地方における先例としては、1997年(平成9年)10月3日に秋田県秋田市のイオン秋田ショッピングセンター(現在のイオンモール秋田)内に開業した中三秋田店があるが、2008年(平成20年)10月20日に閉店に追い込まれている。 このような「郊外ショッピングセンター内の百貨店」が失敗に終わった理由として、アメリカ合衆国では同形態で粗利益率約40%、商圏人口45万-60万人で営業する小売業ノウハウを持っているのに対し、納入業者に最終リスクを負わせる委託販売や消化仕入れに依存する割合が高い日本の百貨店は粗利益率が約26%に留まり、商圏人口約100万-400万人で成立しているためと言われている。 他方、仙台市都心部では、三越仙台店が隣接していた「ファッションドーム141」を2008年(平成20年)8月24日に閉店させてその商業フロア部分を賃借し、「定禅寺通り館」として同年11月21日から順次開業させ、百貨店として東北最大となる約32,000㎡まで増床した。競合する藤崎も仙台ファーストタワーに売り場面積1,150㎡の「藤崎ファーストタワー館」を2009年(平成21年)7月11日に開店させて増床している。
※この「閉店した核店舗」の解説は、「イオンモール名取」の解説の一部です。
「閉店した核店舗」を含む「イオンモール名取」の記事については、「イオンモール名取」の概要を参照ください。
- 閉店した核店舗のページへのリンク