金出語録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 04:59 UTC 版)
2019年に淺間一は「金出語録」として以下を挙げている。 「素人発想玄人実装(実行)」 - (考えるときは素人として素直に、実行するときは玄人として緻密に) 「Newness is not virtue, but usefulness is.」- (新規性にこだわりすぎてイノベーションが起きにくくなっている) 「人はBitを食べて生きていけない。」- (バーチャルだけが進みすぎて物理が過小評価されている) 「PMはGoalにCommitする。PIはMethodにCommitする。」- (プロジェクトマネジメントとPI(英語版)を分離しないといけない) 『日本機械学会誌』における2006年のインタビュー記事では、役に立つ研究だけでなく面白いから研究をする場合もあるのでは?という大学院生の問いかけに対し、「面白い」の裏にある背景や、持っている理論や技術から始まることを指摘し、 「Push Pull」(要求がPullする、技術がPushする) 「Application Driven」(応用駆動 - 注:応用研究とは異なる。) と応用と研究の関係を語っている。また、研究やプロジェクトにおける「フィネス」「何とかしてしまう。」「正しく妥協をする。問題が妥協の仕方範囲を教え決めている。」という観点を主張し、特に「フィネスを馬鹿にしたり、フィネスとインチキさの差がわからない人は成功しない」と、その重要性を強調した。 なお、「メッセージのある研究をしろ」と語り、学会誌の解説ではアレン・ニューウェルが学生に語っていた「問題の一つ一つが『解いてくれ、解明してくれ』と恋人を誘うように我々研究者を待っているのだ」という言葉を取り上げ、研究者や学生向けの講演でも 「Problems are waiting for you to solve.」(問題はあなたが解いてくれるのを待っている) と結んでいる。
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