選挙・任期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 03:13 UTC 版)
ギリシャ議会の定数は300で、選挙制度は複数議席が割り当てられた48の選挙区、1議席が割り当てられた8の選挙区と国全体を1つの選挙区として、それぞれで比例代表制で議員を選出する。300議席中288議席は選挙区で選出され、有権者は政党ごとの候補者名簿に記載された候補者氏名に記号を書き入れて、1名または複数名の候補者を選ぶ。残る12議席は全国区において選出され、各党の合計得票数の割合に応じて、各党の名簿の上位者を当選人としていく。被選挙権を持つのは投票日に18歳以上であるギリシャ市民であり、これは選挙権と同じ基準である。なお大学教授を除いた公務員は、選挙の告示までに退官しなければ立候補することができない。 阻止条項があり、得票率が3%に満たない政党に議席は与えられない。一方で2019年までの選挙においては第1党には50議席のボーナスと3%未満の得票だった政党の議席が与えられるため、第1党の得票が過半数に満たない場合でも議席の過半数を獲得する場合がある。 議員は在職中、刑事訴追、逮捕、身柄拘束を受けない特権を持つ。また立法行為や審議に関していかなる機関に対しても情報を提供しなくてもよい。ただし民事の係争事件については責任を免れることはない。議員の権限にかかわる犯罪の嫌疑については、議会が当該議員を弾劾しなければ裁くことができない。またこれらは議員ではない閣僚についても同じ手続きが取られている。このときの弾劾審理は特別法廷で開かれる。議員が個人としてかかわる犯罪の嫌疑については、特定の犯罪嫌疑に限って、検察官の求めにより議会が特権停止を採択しなければ裁くことができない。このような案件は通常の法廷で審理が行なわれる。ただし現行犯については議会の許可を要しない。
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