近年のマンホール蓋における問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 08:23 UTC 版)
「マンホールの蓋」の記事における「近年のマンホール蓋における問題点」の解説
日本国内に設置されているマンホール蓋は、下水道用だけで約1500万個ある。トラックの大型化に伴い1995年、幹線道路では25トンの荷重(それ以前は20トン対応)に耐えられるように安全基準が変更された。この改正以前の設置分を含めて、車道で15年、歩道で30年程度とされる耐用年数を過ぎた蓋が全国に約300万個あると日本グラウンドマンホール工業会(東京)は推計しており、更新が遅れるとスリップ事故などに繋がる懸念がある。 豪雨による下水道内の水量増加に伴って蓋が外れる危険性がある。そのため、2018年には蓋が下方向から受ける圧力や水圧を逃す仕組みを持つ「圧力解放耐揚圧」機能を持ったマンホールがJIS規格として定められる。 本来、マンホール蓋表面の紋様はスリップ防止のために付けられている物だが、近年散見される具象模様付の蓋は、旧来の単純な幾何学模様の蓋に比べて平面の部分が増加した物も多く見られる。自治体によっては一時期、具象模様付の蓋を採用したものの、後にそれを中止し、最新の細かい幾何学模様のマンホール蓋を採用している例もある。
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