近代・現代文化における「江戸っ子」
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「江戸っ子」の記事における「近代・現代文化における「江戸っ子」」の解説
明治期以降は江戸落語、講談、映画などで江戸っ子の姿が描かれてきた。この時期に広まった代表的な江戸っ子像が一心太助であり、映画やテレビ番組で広く知られた。江戸落語では、「山王権現、神田明神の信者(氏子、檀家)」「古町に生まれた者」「親子3代にわたって江戸下町に生まれ暮らした町人」などとされている。『粗忽長屋』や『大山詣り』『たらちね』など、江戸っ子を登場人物とする演目が多く見られる。「熊五郎・八五郎(熊さん・八っつぁん)」はこうした江戸落語に登場する、「長屋に住む江戸っ子」の代表的なキャラクターである。 小説では夏目漱石の『坊っちゃん』の主人公が、江戸っ子を自負する人物として描かれている。またテレビドラマ・映画シリーズ「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎、漫画では『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉、『もーれつア太郎』のア太郎などが江戸っ子のキャラクターとして知られている。 下町の出身であるビートたけしは、江戸っ子的なキャラクターを演じる事が多い。鬼瓦権造や火薬田ドンといったキャラクターなどはその典型である。たけしはおりからの漫才ブームで上方言葉を擬した話し方が蔓延した中で、江戸言葉で通すことを意識していた[要出典]。旧江戸地区以外の全国にも江戸っ子気質を広く知らしめている。
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