近代、現代の兵器としてのクロスボウとは? わかりやすく解説

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近代、現代の兵器としてのクロスボウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 09:21 UTC 版)

クロスボウ」の記事における「近代、現代の兵器としてのクロスボウ」の解説

クロスボウ原型となった弓が銃の登場駆逐されていったのに対し武器の使用にさほどの熟練を必要とせずまた火器とも操作方法共通するクロスボウは、ごく最近まで現用兵器として使われていた。 大規模且つ一般的な戦場での兵器としては、第一次世界大戦での使用が最も新しい。もっとも、矢を発射するという本来の用法よりも、小型爆発物投擲するために使われることのほうがずっと多かった。 これは、矢よりも銃弾の方が射程威力とも大きいこと、その一方で第一次大戦において、塹壕介した対峙頻発したことによる互いに塹壕内にいるために、銃撃効果薄く手榴弾届かない、という状況下で、クロスボウによる爆発物投擲大きな効果があった。 また、銃砲ハーグ陸戦条約により消音装備使用しにくい環境生まれたこと(その消音装備も、実際に高い効果をもつ製品現れたのは1970年代になってから)に対しクロスボウその影響を受けなかった。 つまりは、ハーグ陸戦条約という「スポーツマンシップ」が、クロスボウ現用兵器としての活躍の場残したと言える第二次大戦以降本格的な小型爆発物投擲兵器グレネードランチャー投擲クロスボウよりもずっと小型軽量かつ連射性・遠射性が高く小銃との併用も可能)が導入されたことにより、投擲兵器としてクロスボウ戦場からほとんど姿を消した。 しかし、消音無音兵器というメリットから、1970年代に銃が実用的な高性能消音装置を得るまで、特殊部隊スパイによって特殊作戦などで敵の歩哨見張り)や軍用犬殺害使われ続けた。もっとも、殺傷力は銃に比べてはるかに劣るため、対人用のクロスボウには矢じり様々な工夫施されていた。

※この「近代、現代の兵器としてのクロスボウ」の解説は、「クロスボウ」の解説の一部です。
「近代、現代の兵器としてのクロスボウ」を含む「クロスボウ」の記事については、「クロスボウ」の概要を参照ください。

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