軌跡 (数学)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 03:31 UTC 版)

数学における軌跡(きせき; 英: locus)とは、何らかの同一の条件を満たす点の集合である。軌跡という用語は普通、平面や空間における曲線や面といった形を表すために用いられる。
例
以下、特に断りがない限り平面幾何における例を挙げるものとする。
- 円 は、ある1点からの距離が等しい全ての点の集合である。また、この距離のことを円の半径と呼び、r で表す。
- 楕円は、ある2点 P, Q からの距離の和が等しい全ての点の集合である。ここで、基準となる2点 P, Q を焦点と言う。
- 放物線は、準線 (directrix) と呼ばれる直線 L と、その上にない焦点 (focus) と呼ばれる一点 F が与えられるとき、準線 L と焦点 F とを共に含む P であって、P から焦点 F への距離 PF と等しい距離 PQ を持つような準線 L 上の点 Q の集合である。
- 双曲線は、ある2点 P, Q からの距離の差 (の絶対値) が等しい点の集合である。
なお、ここに挙げた軌跡は、円錐を切断した時に現れる曲線でもあるので円錐曲線とも呼ばれる。
関連項目
外部リンク
- 軌跡の事例集:作図題で記される曲線(機械作図)
- ルネ・デカルトが「幾何学」で著した軌跡題
「軌跡 (数学)」の例文・使い方・用例・文例
- 依頼人の成長の軌跡を克明にたどることは, カウンセラーにとって, 不可欠である.
- 軌跡を求む
- 1本未満の軌道の軌跡を持つか、含むさま
- 与えられた点から等距離にある点の軌跡は円になる
- 中心点からの距離が常に増大するように回る点の軌跡となる平面曲線
- ある天体が一定の高度に見える,地球上の地点の軌跡
- 写真上に写し取られた光の軌跡
- ストロボアクションという,画面に物体の動きの軌跡を示すテレビシステム
- 家の中などで,人が部屋から部屋へ動き回る時の軌跡
- 幾何学で,点の移動した軌跡
- 正射影という,垂線の足の軌跡による投影
- 日周運動によって天体が天球上に描く軌跡
- 一定点から等距離にある点の軌跡によって囲まれた平面の部分
- 一つの平面上で一定点から等距離にある点の軌跡
- 「原爆ドームの軌跡」という展示の中で,ドームの保存を求めた要望書のコピーが現在公開されている。
- テストは国語と算数(数学)について行われた。
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