身の危険に対する不安
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 21:19 UTC 版)
三恵子は証言したことによって、自分の身が危険にさらされるという不安感を絶えず抱くようになり、「安心して生きていくため」と芸能界の世界に入る。証言後、ニュージーランドへ行き1年近く日本を離れていたのも、田中側から報復されるかもしれないので日本にしばらく帰国したくないとの理由もあった。実際ロッキード事件では関係者が何人も不審な死を遂げており、自身も殺されるのではという危惧を抱き始める。榎本敏夫が自白した直後に田中角栄の運転手で、幹事長の時は榎本敏夫の担当運転手であったKが自殺しており、Kも検察庁から取り調べを受けていた。これには自殺と片付けるには不可解な点が数多くあり、三恵子も自殺ではないと推論している。「外から帰ってドアを開けた時、部屋の中に誰かが待ち伏せしてるのじゃないかと覚悟をする毎日だった」と言っており、その後テレビに出たりヌードになったのも、世間の耳目を集めることによって、身の安全を確保するためとしている。国会でも近藤忠孝参議院議員が「榎本前夫人の身辺を心配する向きがずいぶんあり、警察並びに法務省として御心配はしていないのか?」との論議がなされたこともあった。
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