走路と設備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 13:24 UTC 版)
ヨーク競馬場のスタンド。左端の赤い屋根が「メルローズスタンド」で、その右隣に古い低層のスタンドが見える。 5ハロンの直線コースのスタート付近からの遠景 1754年完成当時の「ジョン・カースタンド」 ウーズ川は頻繁に氾濫し、市内はしょっちゅう水没する。写真は2012年の洪水。 ヨーク競馬場の創設以来、馬蹄形(C形)の2マイルの走路が用いられてきたが、ロイヤルアスコット開催を引き受けるのに先だって2マイル半のゴールドカップを行うため、2005年に改修工事を行って周回走路を新設した。2006年以降は一周約2マイルの周回路に3本の引き込み線があるという形状になっている。 競馬発祥国のイギリスでは、伝統的に自然の地形のままで競馬場が作られているため、多くの競馬場は歪な形でカーブが多く、激しい起伏や勾配がある。とりわけダービーを開催するエプソム競馬場は最も奇抜なコースで、最大130フィート(約40m)もの高低差に急カーブの連続、おまけに最後の直線は傾いており、不公平で危険な競馬場だと言われている。これらに較べると、ヨーク競馬場の走路は、最後の直線がわずかに登っている以外はまったく平らで、最長2マイルのレースをやっても途中に2回しかカーブがなく、幅も広い。全ての競走馬が能力を正しく発揮することができ、公正な競馬ができる最良の競馬場だと評されている。
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