貧困の要因とは? わかりやすく解説

貧困の要因

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 06:03 UTC 版)

貧困線」の記事における「貧困の要因」の解説

山形大学戸室健作人文学部研究年報第13号2012年都道府県別貧困率ワーキングプア率、子どもの貧困率捕捉率算出した日本は、かつての調査では北欧諸国並み水準で「一億総中流と言われたが、1980年代半ばから2000年にかけて貧富格差拡大し相対的貧困増大した。 なお、ジニ係数相対的貧困率は定義が異なるので一概に比較出来ないが、単身世帯含めたすべての世帯における年間可処分所得等価可処分所得)のジニ係数国内格差をみると日本はアメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダの英語圏諸国より格差小さく、フランス・ドイツとほぼ同程度格差であった相対的貧困率は、1980年代半ばから上昇している。この上昇には、預貯金不動産所有しつつも収入年金しかない高齢化」や「単身世帯増加」、そして1990年代からの「勤労者層の格差拡大」が影響与えている。「勤労者層の格差拡大」を詳しくみると、正規労働者における格差拡大していない一方で正規労働者比べ賃金が低い非正規労働者増加、また非正規労働者間の格差拡大しており、これが「勤労者層の格差拡大」の主要因といえる経済学者大竹文雄は、日本相対的貧困率高くなっている要因として、1)不況、2)技術革新、3)グローバル化、4)高齢化、5)離婚率の上昇を挙げている。

※この「貧困の要因」の解説は、「貧困線」の解説の一部です。
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