豚骨スキャンダル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 06:57 UTC 版)
味千ラーメンは、自社のスープは店舗で豚骨と煮干しを煮込んで仕込んでおり、「軟骨素」という骨を強くする栄養が溶け出し「ラーメン一杯に牛乳5杯分のカルシウムが含まれている」と宣伝していた。また栄養成分は中国農業大学の分析結果としていた。2011年、メディアの調査報道により、スープは工場で生産した濃縮液であることが発覚、同時に栄養成分表示も虚偽であったことが暴露された。中国農業大学は、同社製品の分析を行った事実はなく、虚偽宣伝の停止と公開謝罪を要求した。中国メディアはこの事件を「骨湯門」(豚骨スキャンダル)として大々的に報道。「骨」は豚骨、「湯」はスープ、「門」はスキャンダルを意味する。8月、上海市政府当局は味千ラーメンを虚偽宣伝の容疑で調査し、11月、味千ラーメンに対し20万元の罰金の支払いを命じた。さらに、上海市品質技術管理局は、味千ラーメンが食品添加物を違法に使用していたとし、78万6600元の罰金を科していたことを明らかにした。 これら一連の事件に関し、重光産業は「一般的なやり方」であり、「日本本部の管轄外で、代理企業が自分でやったこと」と回答。日本の味千ラーメンと味千中国は無関係であると強調した。
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