豚飼いとしての仕事ぶり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 20:02 UTC 版)
「エウマイオス」の記事における「豚飼いとしての仕事ぶり」の解説
エウマイオスはオデュッセウスが留守にしている間、豚飼いたちが暮らす小屋の戸口の前の見晴らしの良い場所に、誰の手も借りずに、自ら切り出した大きな石を用いて垣を廻らせ、王家の豚のために中庭を造った。豚を守るために、垣の上に棘のある灌木を並べ、垣の外側には樫の木を削って作った杭をびっしりと立てた。垣の内側には12の豚小屋を並べて建て、それぞれの小屋に牝豚を50頭ずつ、計600頭を飼育していた。豚小屋の外では牡豚を飼育していたが、求婚者の飲食のために最良のものを選んで毎日送り届けていたために、めっきりその数を減らし、350頭しか残っていなかった。またエウマイオスは4頭の猛犬を育てており、これらの犬に豚の群れを守らせた。放牧の際にはコラコス岩の近くにあるアレトゥーサの泉のそばで豚を放し飼いにした。オデュッセウスに仕える豚飼いはエウマイオスの他にも4人いたが、そのうちの1人のメサウリオスはエウマイオスが自らの貯えでタポス人から買い取った男であった。
※この「豚飼いとしての仕事ぶり」の解説は、「エウマイオス」の解説の一部です。
「豚飼いとしての仕事ぶり」を含む「エウマイオス」の記事については、「エウマイオス」の概要を参照ください。
- 豚飼いとしての仕事ぶりのページへのリンク