豊富な埋蔵量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:28 UTC 版)
石炭は他の燃料に比べて埋蔵量が多く、かつ石油のような一地域への偏在がなく、全世界で幅広く採掘が可能なエネルギー資源である。50年で枯渇が懸念されている石油に対し、石炭は153年の採掘が可能と考えられている。2017年の世界の消費は約75億t、2017年時点では総一次エネルギー消費の23%を占める。確認可採埋蔵量は、世界で約1兆35億 t(2017年)(BP統計2005年版では約9091億 t)。1990年のデータでは ウランを含む燃料資源を石油に換算した確認可採埋蔵量の比率は石炭が61.9%に達し、オイルサンド類の16.1%、石油の10.8%、天然ガスの9.7%に比べて圧倒的に多い。また石油が世界の埋蔵量のうち中東地区に約48%が偏在したり(2016年のデータ)、天然ガスがヨーロッパ及旧ソ連と中東で70%以上の埋蔵量を占有する状況である(2016年のデータ)のに比べて 石炭はアメリカ(22.1%)、中国(21.4%)、ロシア(14.1%)、オーストラリア(12.7%)、インド(8.3%)、ドイツ(3.2 %)と政情の安定している国の埋蔵量が大きいことが特徴(2016年のデータ)。
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