谷駅とは? わかりやすく解説

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谷駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/08 00:58 UTC 版)

谷駅
たに
Tani
都田口 (1.4 km)
(1.4 km) 祝田
所在地 静岡県浜松市(現・浜名区)都田町
所属事業者 遠州鉄道
所属路線 奥山線
キロ程 13.1 km(遠鉄浜松起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1914年大正3年)11月30日
廃止年月日 1964年昭和39年)11月1日
備考 奥山線廃線に伴い廃駅
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谷駅(たにえき)は、静岡県浜松市都田町(開業時は旧・引佐郡都田村都田、現・浜松市浜名区都田町)にあった遠州鉄道奥山線廃駅)である。奥山線の廃線に伴い1964年昭和39年)11月1日に廃駅となった。

歴史

駅構造

廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった[4]。ホームは線路の南側(奥山方面に向かって左手側)に存在した[4]転轍機を持たない棒線駅となっていた[4]蒸気機関車運行時代は給水所として重要な位置を占め[5]、自然水を貯槽する形の給水機が設置されていたが、晩年はその跡も残っていなかった[4]。また附近のからバケツに水を汲むこともあったという[5]

列車交換設備を有さない無人駅となっていた[4][6]。駅舎は無いがホーム中央部分に開放式の待合所を有していた[4]。ホームは遠鉄浜松方にスロープを有し[4]駅施設外に連絡していた。

1916年(大正5年)頃の紀行文に、当駅で蒸気機関車の給水のために10分ほど停車した、との記述がある[5]1951年(昭和26年)のディーゼル化後辺りから利用者が急速に減り、乗客が手を上げないと停車しないこともあったという[5]

駅周辺

ひなびた山間の小駅であった[7]都田口駅から祝田駅へと至る区間は下り勾配となっており、当駅はその途中の木立を抜けた見通しの良い築堤上に位置し[4]、視界が開けた先には金指や祝田の町並みが見えた[5]。駅のすぐ下に水車小屋があった[4]。丘や木立など、奥山線の絶好の撮影地として知られていた[4]

駅跡

1997年平成9年)時点では、駅跡は判然としなかった[8]2010年(平成22年)時点でも同様であった[9]

また、1997年(平成9年)時点では、当駅跡附近に築堤と小さな鉄橋が残存していた[8]。中部電力遠江変電所の前にある[8]。2007年(平成19年)8月時点でもガーダー橋が確認でき[7][6]、2010年(平成22年)時点でも同様であった[9]

隣の駅

遠州鉄道
奥山線
都田口駅 - 谷駅 - 祝田駅

脚注

  1. ^ a b c d 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く3 北陸・信州・東海編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)216ページより。
  2. ^ a b 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 7 東海』(監修:今尾恵介新潮社2008年11月発行)35ページより。
  3. ^ a b c d 書籍『新 消えた轍 6 中部』(著:寺田裕一、ネコ・パブリッシング2011年5月発行)71ページより。
  4. ^ a b c d e f g h i j 書籍『RM LIBRARY 10 追憶の遠州鉄道奥山線』(著:飯島嚴、ネコ・パブリッシング、2000年5月発行)18ページより。
  5. ^ a b c d e f 書籍『今は昔 しずおか懐かし鉄道』(編:静岡新聞社、静新新書、2006年6月発行)82,85,89-90ページより。
  6. ^ a b 書籍『私鉄の廃線跡を歩くII 関東・信州・東海編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2008年1月発行)44-47ページより。
  7. ^ a b 『新 消えた轍 6』74,76ページより。
  8. ^ a b c 書籍『鉄道廃線跡を歩くIII』(JTBパブリッシング、1997年5月発行)93-94ページより。
  9. ^ a b 『新 鉄道廃線跡を歩く3』128-129ページより。

関連項目


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