警察と検察の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 17:08 UTC 版)
「日本大学フェニックス反則タックル問題」の記事における「警察と検察の動き」の解説
2018年5月末には関西学院大学の選手側が、内田正人前監督と元コーチCに対する、傷害容疑での告訴状を警視庁調布署に提出した。また、怪我をさせた選手Aについては寛大な処分を求める約数千人分の嘆願書を提出した。 警視庁は被害届と告訴状を受け、映像の分析や専門家や関係者からの聞き取りをして調べてきたが、部員らからの聞き取りの結果、内田前監督と元コーチCから選手Aに対して「相手にけがをさせろ」という明確な指示があったことは確認できず、2019年2月5日、内田前監督と元コーチCに対しては「容疑なし」とする捜査結果の書類を東京地検立川支部に送付した。一方、選手Aに対しては傷害容疑で書類送検した。 2019年11月15日、東京地検立川支部は、内田正人前監督と元コーチCについては、選手への指示が認められなかったとして「嫌疑不十分」により不起訴処分とした。また、選手Aについては、傷害の事実は認められるものの、被害者側との示談も成立しており処罰の必要性が低いと判断し、「起訴猶予」により不起訴処分とした。 内田前監督が不起訴に終わったことに対して世間は「納得がいかない」と疑問と不満を持っていた。内田前監督が起訴に至らなかったのには、具体的に「けがをさせろ」などの指示を記録した音声データなどがないと起訴へのハードルは高いという見方がある。第三者委が悪質タックルを内田前監督らの指示と判断した根拠の1つである、内田前監督とコーチが交わしたと認定した「やりましたね」「おお」という会話が確認できなかったのもその要因の1つである。
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