課税単位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 01:02 UTC 版)
所得税の課税単位(税額算定の基礎となる人的単位、担税力の測定単位)を個人とする個人単位主義と家族(夫婦)を単位とする家族単位主義(夫婦単位主義)がある。 個人単位主義は家庭内で恣意的な所得分割による累進課税の軽減、排除が行われることがあるという欠点を持つ。家族単位主義も家族(夫婦)が同じ消費単位で共同生活をしているという実態には即しているが、既婚者に比べ独身者の税額が高くなりがちなため税制の婚姻中立性に反する。 日本の所得税法は個人単位主義を採用し、上記の欠点を克服するために、事業主が家族に支払った対価を必要経費に算入できないようにする規定がある(56条)。また、所得控除の一部(配偶者控除、扶養控除など)も家族制度を前提とした規定が採られている。
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