話題・文とは? わかりやすく解説

話題文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 06:24 UTC 版)

「文」の記事における「話題文」の解説

英語をはじめ、世界多く言語主格優勢言語)では、上の主述関係が文の基本的な要素である。この主述関係とは別に、文の中心的な話題主題題目)という要素加えた話題文(題述文)がある。日本語では、次の例でわかるように主語は文の重要な要素でなく、むしろ話題が重要である。このような言語話題優勢言語という。 「英語では主語重視される。」 「英語では主語重視する。」 上の2つの文は、意味的には同じである。このうち2では、主語「英語を使う人々が」を入れることができる(英語に直訳するには主語Theyを入れなければならない)が、日本語ではそんなもの入れない。つまり「主語なし文」の方が自然であり、話題英語では」が必須である。話題語順文頭もってくるなど)や、日本語の助詞「は」などで標識される。 日本語では「は」を用いた文が普通の談話必須である。話題を含む文は主語優勢言語にもあるが、基本的に重要ではなく話題であると明示する必要もない(ただし話題主題一致させる傾向があり、行為対象主語にする受動態などがその例である)。 話題は主述文から切り離して表現することができる(「何々については、・・・」といった表現:この場合、主述文が話題対す陳述部となる)。特に話題優勢言語では、話題であることが何らかの方法明示され、「象は鼻が長い」といった"二重主語文"(実際には「象は」が話題、「鼻が」が主語である)も用いられる話題は文全体で共通であることが多い(少なくとも独立節内では共通である)。普通の談話では、話題文脈から理解できるものであってその意味で「既知情報」である。例え小説冒頭でいきなり「山椒魚悲しんだ」(井伏鱒二山椒魚』)と話題の形で出すことによって読者驚き文学的に狙うこともある。

※この「話題文」の解説は、「文」の解説の一部です。
「話題文」を含む「文」の記事については、「文」の概要を参照ください。

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