試作二号機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/09 15:57 UTC 版)
試作二号機は試作一号機とは形態が大きく異なり、全くの別機であった。機体は鋼管枠組となり、操縦席は機体最前部に移り、より強力な石川島飛行機製「IK2A」エンジン(100 hp)を搭載し、メインローターは3翅となり、連翅蝶番は油圧を利用しないものになる予定だった。エンジンと強制冷却ファンは胴体中央部内に収められた。実用性は大きく向上し、その形態は現代のヘリコプターとほぼ同じであった。 テイルローターは当初は試作一号機と同じく回転面が上方を向く、変則的な双ローター方式であったが、入手したシコルスキーの資料の影響により、途中(昭和20年4月頃)から通常のシングルローター方式(テイルローターが尾部側面に付く方式)に設計が改められた。 実物大模型が作られ風洞実験などが行われたが、実機は終戦により未完に終った。
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