記者会見における質問無視
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 21:00 UTC 版)
「河野太郎」の記事における「記者会見における質問無視」の解説
2018年12月11日、記者会見においてロシアのラブロフ外相が「北方領土をロシア領と認めること平和条約の前提である」との認識を示したことに対して、記者からの質問を「次の質問をどうぞ」と答えずロシア側の主張に反論もしなかった。 これに対し、多くの批判が集まった。NHKの記者は、「10年に渡り多くの記者会見に出席してきたが、質問を無視する会見は初めてだった」と述べ、「外務大臣に求められる国民に対する説明責任を果たしているかどうか疑問を禁じ得ない。誠実な会見対応を求める」と外務省記者クラブに申し入れた。立憲民主党の辻元清美国会対策委員長は、「河野さんがっかりだよね」「記者が質問する後ろには国民がいると思うんですね。国民を無視しているというのに等しい。河野外務大臣は、若いころから『情報公開が何より大事』と、人一倍おっしゃってきた議員の一人なんですね。しかしころっと変わられて、貝のようになってしまうという」と語った。また、政治とマスメディアなどについて研究を行っている駒澤大学の逢坂准教授は、「マスメディアの質問は国民を代表する質問で、ちゃんとした回答を行うことが、国民の知る権利につながる。」「だからこそ、なぜ今回の会見でこうした態度をとったのか理解に苦しむ。今回の対応は、完全な『回答拒否』であると言わざるをえない」と指摘した。 河野氏はその後、「せめていつものように『お答えは差し控えます』と答えるべきでした」「おわびして、しっかりと改めます」と自身のブログで謝罪した。
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