計量カップと計量スプーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 22:16 UTC 版)
栄養のバランスをとるために4群点数法で食事を定量化する試みは成功したが、塩分摂取量などに関しては調味料の使用量が大きく影響するため、調味料を定量化して考える必要性が高かった。 香川は家庭料理で使われる調味料の量を研究し、15cc、10cc、5ccの3種類のスプーンを用意しておけば家庭内でも調味料の使用量が判りやすいことを発見した(計量スプーン)。また同時に、200ccのカップの内側に50cc毎のメモリをつけた計量カップも考案した。実際には、明治時代に日本初の料理学校を開設した赤堀峰吉が同様のものを既に考案していたとの記録もあるが、香川は独自に考案したものであり、また、一般家庭に計量スプーン・計量カップが普及することになったのも香川の活動によるものである。 これらの発明により、塩分などの摂取量をコントロールしやすくなったばかりでなく、「味付けの定量化」を図ることが可能となり、雑誌やテレビなどで料理の製法を伝えやすくなった。このことは日本人の食文化を多彩にすることに大きく役に立っていると言えよう。
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