視聴者からの質疑応答コーナーでの不適切演出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:03 UTC 版)
「ワイド!スクランブル」の記事における「視聴者からの質疑応答コーナーでの不適切演出」の解説
テレビ朝日は2021年10月21日に報道各社へのファクスで月曜から木曜に放送する「視聴者からの質問にお答えするコーナー」で不適切な演出が行われていたことを明らかにした。同局によると、先週末に番組内で指摘があり、調査を進めていたところ、今年3月以降に事前に番組側が用意した質問にもかかわらず、視聴者からの質問として放送されていた例が見つかったという。質問を用意していたのは番組のチーフディレクターである社外スタッフ(テレビ朝日映像所属)であり、放送に向けた準備のなかでそれまで寄せられた意見や質問を踏まえて放送前に想定質問案を作っていたが、今年3月以降にその想定質問が番組で使われていたという。 同局広報部は「今後、視聴者からの質問に答えるコーナーは休止し、制作体制の問題点を徹底的に検証する。さらに、弊社とテレビ朝日映像はそれぞれの社内規定に従い、関係者を厳正に処分する」「番組への信頼を大きく損ねる許されない事案であり、視聴者ならびに関係者の皆様に深くおわびする。再発防止を徹底し、信頼回復に努める」とのコメントを発表した。 同日の放送でも大下は番組最後に「番組ではこの時間に視聴者の皆様から番組にお寄せ頂いた質問をご紹介して参りました。その質問内容を番組スタッフがあらかじめ用意し、視聴者の皆様からの質問であるかのように放送していたケースがありました。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪し、佐々木からの経緯の説明を経て、大下は「番組を信頼してご覧頂いている皆様に、大変申し訳ない思いで一杯です。二度とこの様なことが起きないよう再発防止を徹底します。失ってしまった信頼を取り戻すべく、一日一日の放送を、より真摯に行って参ります」と約束した。 テレビ朝日代表取締役社長の亀山慶二(当時)は、10月26日に行われた定例社長会見で、「今回の不適切な演出は、番組への信頼を大きく損ねる許されない事案であり、視聴者、関係者の皆さまに深くおわび申し上げます」と謝罪し、同日付でチーフプロデューサーとプロデューサーを減俸1カ月に、情報センター長をけん責処分にした事を発表した他、「当該者(チーフディレクター)にもしかるべき処分がなされたと聞いております」と明らかにした。 これに対し、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は11月12日に放送倫理違反の疑いがあるとして審議することを決めた。 その後、BPOは意見の出所を明らかにしていない点で日本民間放送連盟(民放連)が定めている放送基準に抵触しているとし、「放送倫理違反があった」と判断したことを2022年3月9日に発表した。
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