規制と酒税
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 07:55 UTC 版)
「スウェーデンにおけるアルコール飲料」の記事における「規制と酒税」の解説
スウェーデンはアルコール含有率 3.5%以上の全ての酒類の販売にシステムボラゲット(Systembolaget)と呼ばれるアルコールの専売制(government alcohol monopoly)を採っている。システムボラゲットで購入できる最低年齢は20歳である。適切な許可を取ったレストランやバーは18歳以上か泥酔していなければ誰にでも酒類の提供ができる。 ビールは法的に3等級に分けられている。レトル(lättöl)("ライト・ビール")と呼ばれるクラスI(アルコール含有率 最高 2.25%)は販売に規制は無い。フォルコル(folköl)("大衆のビール")と呼ばれるクラスII(アルコール含有率3.5%未満)は認可された店で売ることができるが、購入できる最低年齢は18歳である。スタルコル(starköl)("強いビール")と呼ばれるクラスIII(アルコール含有率3.5%以上)はシステムボラゲットの店舗でのみ販売される。 飲料はアルコール含有率により課税され、その税率は他のほとんどの国々より重い。税額はウォッカ(アルコール含有率 40%)で200.56 SEK(スウェーデン・クローナ)/ L(リットル)、ワイン(アルコール含有率 14%)で22.08 SEK/ L、ビール(アルコール含有率 4.5%)で6.615 SEK/ L(2007年)である。アルコール含有率 2.8%とそれ以下のビールは酒税を免除されている。 個人消費用に他のEU諸国から持ち込むアルコール飲料には制限は無い。税金の面でスウェーデン人は自分たちでエストニアやドイツでアルコール飲料を買い込んでくる。スウェーデン - フィンランド間のフェリーがオーランド諸島のドックに入渠中に船上の免税店でアルコール飲料を一定量購入することが許されている。オーランド諸島はフィンランドの自治領の一部でEUの特別領域である。 密造酒は田舎では一般的なものである。
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