規制と製造終了
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/26 15:01 UTC 版)
レーザー兵器への法規制については、『回復不能な失明は殺傷よりも不必要な苦痛をおよぼす』という見地による国際的な議論が1980年代から続けられていた。1995年当時、失明の危険がある軍事用レーザー装置としてはZM-87以外にアメリカ軍のM16自動小銃に装着する形のレーザーシステム(Laser Counter Measures System, LCMS)が量産化を承認する段階にあった。ZM-87とLCMSの具体的な存在が、規制化に拍車をかける形となった。 1995年10月、特定通常兵器使用禁止制限条約の附属議定書IV(1998年発効)が採択され「永久に失明をもたらすように特に設計されたレーザー兵器の使用及び移譲」が禁止された 。中国はこの議定書を締約し、規制に抵触するZM-87の製造を2000年12月までに終了させた。中国北方工業公司は対人レーザーを市場から回収したとされる。
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