西洋哲学における真理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/10 16:16 UTC 版)
真理とは何か、についての研究を真理論という。以下に代表的な説を挙げる。 真理の対応説(correspondent theory of truth):「思惟」と「事物」(羅:res、レス)が一致ないし対応していることが真理であるとする。アリストテレス、トマス・アクィナス、イマヌエル・カント、カール・マルクス、バートランド・ラッセル、前期ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、アルフレッド・タルスキ、カール・ポパー 真理の整合説:他の命題と整合的な認識が真理であるとする。公理的で演繹的な真理観。中期プラトン、ライプニッツ、スピノザ、ヘーゲル 真理の明証説:意識に対して明証的に現れるものを真理とみる。ルネ・デカルト、エトムント・フッサール 真理の実用説(有用説):生にとって有効・実用的な認識を真理であるとする。フリードリヒ・ニーチェ、ウィリアム・ジェイムズ 真理の合意説:合意された認識を真理であるとする。チャールズ・サンダース・パース、ユルゲン・ハーバーマス 真理の定義不可能説:命題Pは命題「命題Pは真である」と同値であるから、真理の概念は定義不可能であるという立場。フレーゲ 真理の余剰説(redundancy theory of truth):命題Pは命題「命題Pは真である」と同値であるから、真理の概念は無用な余剰であるとする。フランク・ラムゼイ 規約主義:真理はその言語体系における規約に依存するという立場。アンリ・ポアンカレ、デュエム、オットー・ノイラート
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