襲名手続
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:21 UTC 版)
従来は力士の引退に際して理事会が開かれ直接年寄襲名の承認を得ていたが、2014年1月30日をもって日本相撲協会が公益法人に正式移行した以降は新設された年寄資格審査委員会で過半数の承認を経て、理事会で最終承認を得るという形式をとるようになった。この手続き形式で年寄襲名を果たした初の例が琴欧洲(大関3年)である。 2021年9月に白鵬が引退して年寄「間垣」を襲名した際には彼の現役時代の言動などを理由に年寄資格審査委員会が「襲名を認めるとしても条件を付けるべきだ」「10年間は部屋(宮城野部屋)付きの親方として親方業を習熟すべきだ」などの意見を示し、結局「新人の親方として、理事長をはじめ先輩親方の指揮命令、指導をよく聞き、本場所等、与えられた業務を誠実に行うこと」「大相撲の伝統文化や相撲道の精神、協会の規則、ルールやマナー、相撲界の習わし、しきたりを守り、そこから逸脱した言動を行わないこと」という事項をまとめた誓約書に白鵬が署名するという条件付きで年寄襲名が認められた。
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