複製の制作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/14 05:49 UTC 版)
2012年には、竹田市において、岡藩初代藩主中川秀成の没後400年を記念して、岡藩城下町400年祭事業が行われたが、中川秀成の没年がこの鐘が制作されたのと同じ1612年であったことから、サンチャゴの鐘はイベントのシンボル的存在とされ、複製の制作等が企画された。 2011年末から、オリジナルと同じ音色の複製を制作するための準備として、九州国立博物館によってサンチャゴの鐘の成分分析が行われ、組成は銅87%、スズ8%、鉛3%、鉄2%であることが判明。鉛同位体比の測定結果が日本産鉛とタイ産鉛の中間値を示しており、当時は国内産の鉛が不足してタイからの輸入が行われていたことから、産地は不明であるものの、日本において国内産の鉛をタイ産の鉛を混合して制作されたのではないかとの推定が行われている。 また、この鐘は重要文化財に指定されており保護が優先されることから、これまで鳴らされたことがなかったが、文化庁から4回に限って鐘を打つ許可を得て、2012年5月9日にスタジオで鐘の音が録音された サンチャゴの鐘の複製は9月30日に鳴らし初めが行われた。
※この「複製の制作」の解説は、「サンチャゴの鐘」の解説の一部です。
「複製の制作」を含む「サンチャゴの鐘」の記事については、「サンチャゴの鐘」の概要を参照ください。
- 複製の制作のページへのリンク