複製と模倣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 14:20 UTC 版)
銅鏡の中には、同じ文様で、同一の笵や型を用いて作られたと考えられる鏡がある。1つの笵を繰り返して使用して作ったものを「同笵鏡」、何らかの原型を作って複数の笵を作成して作ったものを「同型鏡」という。また、同型鏡の中には、完成品を用いて型取りした笵でつくられた「踏み返し鏡」もある。こうした同笵鏡・同型鏡は幅広い年代に見られるものだが、特に後漢末から三国期に多く作られた。また、三国時代に作られた漢鏡と同じデザインを有する漢式鏡には、類似した文様などを改変した創作模倣鏡と呼ばれるものも含まれている。これらを判別するのは難しいが、模倣鏡や創作模倣鏡は漢鏡が有していた思想や文様・銘文などを理解せずに真似したものがあり、また踏み返し鏡は鋳上がりが悪く文様が曖昧になる傾向にある。
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