エスタンプ
【英】:ESTAMPE
本来は版画そのものを意味するフランス語であるが、今日、日本の画商等のあいだでは複製(リプロダクション)版画をオリジナル版画と区別する言葉として用いられる場合がある。具体的には、油彩、水彩、グワッシュ、素描あるいは版画などのオリジナル作品を原画として、彫版師に模刻させたり、写真製版で石版画やシルクスクリーンなどの版をおこして、版画の手法で制作された複製画を指す。作家の監修を経て作家の著名を記入したものや、物故作家の場合は遺族などの著名(サイン)を記入したものがあり、さらに限定番号(エディション・ナンバー)を記入したものなどがあるが、いずれもオリジナル作品とは厳密に峻別されなくてはならない。欧米では画面上に、原作者名、複製の制作年、制作工房等を明示することが広く行なわれている。
エスタンプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 01:19 UTC 版)
エスタンプは、オリジナルの作者または権利者の了解を得たうえで、オリジナル作品を原画として第三者の手によって版画の技法を用いて制作された版画作品である。エスタンプには余白部にそれと分かる刻印などが付く場合もあるが、オリジナルと見分けが付きにくいものも多い。エスタンプも部数が限定されており、オリジナル版画をしのぐ市場価値を持つ作品もある。
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