血糖値の測定とは? わかりやすく解説

血糖値の測定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 07:09 UTC 版)

リチャード・K・バーンスタイン」の記事における「血糖値の測定」の解説

1969年10月バーンスタインは、業界誌Lab World』を読んでいたとき、ある広告に目が留まった。血液一滴採取して1分で血糖値の測定ができる『エイムス反射率計』( en:Ames Reflectance Meter )の広告であった。この機器は、救急隊員意識不明人間に対して、「泥酔しているせいなのか、それとも糖尿病患者なのか」を区別するために使うものであった。これの重さは3ポンド(約1.36)で、値段650ドル病院認定医だけが持つことを許された。バーンスタインは、自分血糖値自分制御しよう決心し医者でもあった自身の妻に、この器具注文して欲しいと頼んだバーンスタインは、1日に約5回、血糖値測定するようにした。この測定開始してすぐに、1日通して自身血糖値著しく変動することに気付いた血糖値急変動を防ぐため、インスリン療法1日1度だったのを1日2度調整し食事の際には、とくに炭水化物摂取量減らしてみることにした。血糖値測定する生活を始めて3年経過したころ、合併症症状未だ進行中の身であったが、バーンスタイン糖尿病関係する科学論文研究始めていた。 糖尿病についての科学論文精査しているとき、バーンスタインは、血糖値正常に保つことにより、糖尿病合併症予防しさらには糖尿病患う前の状態にまで回復できる可能性を、複数の動物実験による研究発見した。これは、「高糖質低脂肪食事を摂り続けることで、低血糖症糖尿病性ケトアシドーシスdiabetic ketoacidosis )を予防すること」に重点置いた従来までの糖尿病治療のやり方とは対照的であった血糖値正常化目指しバーンスタインは、そこから1年以内に、血糖値をかなり正常に近いところまで回復させた。長年亘って患ってきた糖尿病とともに慢性的な合併症疲労感苛まれていたバーンスタインは、自身健康体であることと、力がみなぎってくるのを感じた自身血清コレステロールserum cholesterol )と中性脂肪数値正常範囲内に治まっており、彼の友人多くから「もはや以前のような青ざめた顔付きとは違う」と言われるようになったバーンスタインは、糖尿病患者自身血糖値制御することがいかに重要であるかを熱心に説いていた。

※この「血糖値の測定」の解説は、「リチャード・K・バーンスタイン」の解説の一部です。
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