蔵王町教育委員会の説とは? わかりやすく解説

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蔵王町教育委員会の説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/19 04:48 UTC 版)

刈田嶺神社 (蔵王町遠刈田温泉)」の記事における「蔵王町教育委員会の説」の解説

以下は、蔵王町教育委員会による当社歴史である。 蔵王山頂に鎮座する蔵王大権現は、天武天皇8年(679)に、役の行者叔父 願行がんぎょう)が勧請したものと伝えられる蔵王大権現社は往古より蔵王一帯修験者統括し、大刈田山(青麻山)東麓の「願行寺」が管理した平安時代末期12世紀末)には奥州藤原氏庇護も受け、願行寺繁栄し子院四十八坊を形成するまでになった奥州藤原氏滅亡とともに衰退し戦国時代には兵火による焼失加わって戦国時代末期には山之坊宮本坊・嶽之坊の3坊にまで減少した。 後に、山之坊廃れ宮本坊は宮蓮蔵寺となり、嶽之坊は金峯山蔵王寺嶽之坊と号し蔵王山参詣表口統括した。御山詣りが流行した江戸後期以降は、多く参詣者を山頂蔵王大権現へと導く役を担った雪深い蔵王山は冬の参詣できないため、例年十月八日から翌四月八日までは御神体を遠刈田の「蔵王大権現御旅宮」(おかりのみや)に遷すようになった。この御旅宮は嶽之坊と同一の場所にあるなど、古くから嶽之坊と蔵王大権現社とは、同体ともいえるほど深くつながっていた。 明治維新神仏分離が行われると、吉野では「蔵王権現」を神号とし、従前僧侶神官となった。これに従って当地でも明治2年1869年7月に「蔵王大権現」を「蔵王大神」へと改号。さらに同年9月、「蔵王大神」とは「天水分神および国水分神」の2であるとの解釈から、社号を「水分神社」(みくまりじんじゃ)に改称した。なお、この時期修験道の「蔵王大権現」を管理していた真言宗の嶽之坊は、神道の神となった当社合一したと見られる明治8年1875年)に「水分神社」は「刈田嶺神社」と称するようになった

※この「蔵王町教育委員会の説」の解説は、「刈田嶺神社 (蔵王町遠刈田温泉)」の解説の一部です。
「蔵王町教育委員会の説」を含む「刈田嶺神社 (蔵王町遠刈田温泉)」の記事については、「刈田嶺神社 (蔵王町遠刈田温泉)」の概要を参照ください。

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