蔦・外壁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:59 UTC 版)
完成当時の球場外壁はコンクリートのままであり、1924年12月に安価で見た目を向上させる策として外壁を覆う蔦が植栽された。正面の7号門と8号門の周りには日当たりの悪いところでも生育しやすいウコギ科の蔦を、その他の部分は冬に葉を落とすブドウ科の蔦を採用し、阪神園芸の手で管理されていた。かつては約430株ほどが植えられ、葉の総面積はおよそ畳8,000畳分あると言われた。 この蔦はリニューアル工事に伴いいったん取り払われ、外壁をレンガで覆った後に再び植えられている。蔦を取り払った後でレンガ張りにするまでは、代わりに蔦をイメージした緑のパネルで外壁が覆われていた。蔦は、2000年に高校野球20世紀メモリアル事業の一環として全国の高校野球連盟加盟校4,170校に配布され、現在も育てられている。そのうち生育状態の良い苗が233校から集められ、2008年6月14日、「ツタの里帰り」として甲子園球場に植えられ始めた。この233校の名前を刻んだ銘板がレフトスタンド照明塔支柱の根元にある。いずれ全面が蔦に覆われた外壁に戻る予定だが、球場正面だけはガラス張りに変更されている。 リニューアル前の蔦と外壁(2007年8月撮影) 旧外野スタンド外壁 3塁側アルプススタンド外壁 スコアボード裏外壁 ららぽーとから球場を望む リニューアル後の外壁と蔦の成長 ライトスタンド入場口周辺(2009年10月) 球場正面横(2009年10月) 加盟校に植栽された「甲子園球場の蔦」(兵庫県立尼崎西高等学校) 3年目の蔦(画像の部分は植栽後1年程度) 8年目の蔦(2015年6月10日) 一部外壁は既に最上部まで蔦に覆われている(2015年6月10日)
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