著書『踏まれた麦は強くなる』
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「霧島一博」の記事における「著書『踏まれた麦は強くなる』」の解説
霧島が子供時代から引退直前までの半生を語った本であり、現役中に日本相撲協会の了承を得て執筆、発売された。現役力士による著書の発売はきわめて珍しく、そのため霧島本人も著書内で日本相撲協会に対する感謝の意を示している。この本はフランスの大学で日本語教材として1997年に採用された。いち日本人力士の本が海外の学校教材として採用されたのは異例である。フランス語版は『ある力士の自叙伝』と題され、詳しい解説と注釈が付けられており、相撲のことをまったく知らない読者にも内容を完全に理解できるよう配慮されている。 フランスでは初の本格的な相撲紹介書として大きな反響を呼んで順調に版を重ね、現在では増補新版が縮刷本にて出版されている。大の相撲好きで知られるジャック・シラク元大統領はこの本に感動して何度も繰り返して読み、「もし政治家になっていなかったら、私は力士になりたかった」と記者会見で述べ、当時の内閣総理大臣であった橋本龍太郎の訪仏時には大統領自ら献呈している。帰国後にこれを読んだ橋本首相は感動に涙し、霧島に親書を送って感激を伝えたのみならず、自らも霧島を訪問している。この親書と訪問時の記念写真は、両国の『ちゃんこ霧島』に保存されている。
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