草の生活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 04:09 UTC 版)
草は体が小さく、寿命も木に比べて短い。種子が芽生え、成長し、花をつけ、種子を形成するのが植物の生活の一つのまとまりになる。1年以内にそれを終えて枯れるものを一年草という。冬の前に芽生え、春に成長して秋までに結実すれば、2年にまたがるので二年草と言うこともあるが、実質的には一年草である。また、1年目に発芽し、2年目に葉を広げ、3年目に花を咲かせて枯れるものもある。さらに極端なものでは、リュウゼツランのように数十年かけて成長し、花を咲かせると枯れるものがある。これらは一稔草ともいわれる。 複数年にわたって生育し、何度も種子をつけるものを多年草という。冬に地上部が枯れるものを特に宿根草と言うこともある。どちらかと言えば園芸関係で使われることが多い。 小さな木の枝のような姿の草もあるが、それとは異なった姿の植物も数多い。茎が地中や地表にあって短いものは、葉だけが地上に伸びる。このような、地面際から出る葉を根生葉,根出葉(こんせいよう,こんしゅつよう)という。根生葉が地表に放射状に広がるものを、ロゼットと呼ぶ(例:タンポポ)。成長するに従って、根生葉を失うものもあり、その場合、根生葉と茎葉の形が違って、ずいぶん印象が変わるものがある。 地中に茎を発達させる草も多い。球根や地下茎などと呼ばれるが、様々な形のものがある。冬季に地上部がかれ、地下部のみが残るものは寒い地域に多い。 地表を這うものでは、茎の節から根を出し、次第に伸びてゆくと、古い茎から枯れて、次第に移動してゆく場合もある。
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