英語の名詞句
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 21:44 UTC 版)
英語の名詞句は、基本的にこのような構造になっている: 限定詞+前位置修飾語+名詞+後位置修飾語・補部 前位置修飾語(pre-modifier)には形容詞(句)・修飾名詞、後位置修飾語(postmodifier)には分詞句・前置詞句・関係節・that節が含まれる。全ての要素が揃うとは限らないが、各要素が占めることができる位置はほぼ決まっている。 全要素が揃っている例として、that rather attractive young college student that you were talking toが挙げられる。この場合、最初のthatが限定詞、rather attractive、young、collegeがそれぞれ前位置修飾語、studentが主要部名詞、that you were talking to(関係節)が後位置修飾語である。なお、前位置修飾語が複数ある場合はその順番も決まっており、修飾名詞は形容詞(句)の後でなければならない。限定詞は基本的に1つしか使用できないが、例外もある(英語の冠詞#冠詞の語法を参照)。 等位接続詞(and、or、butなど)は、名詞句の構造におけるさまざまな階層で使用することが可能である。例えば、John, Paul, and Mary(またはJohn, Paul and Mary)、the matching green coat and hat、a dangerous but exciting ride、a person sitting down or standing upなど。 複数の名詞句を同格法(apposition)で並べることもできる。例えば、that president, Abraham Lincoln, ...では、that presidentとAbraham Lincolnが同格(同一人物)である。また、the twin curses of famine and pestilence(the twin curses that are famine and pestilenceと同意=飢饉とペストという二重の呪い)のように、前置詞句を用いた同格もある。 ほとんどの名詞句は、名詞を主要部とする。しかし、「the」+形容詞で複数の人を表す場合(英語の冠詞#定冠詞の語法を参照)や、主要部が代名詞である句、単独で句として機能している所有代名詞(英語版)(mine、yoursなど)も名詞句に含まれる。 また、不定詞句(to句)・動名詞・関係節・that節も、位置によっては名詞句と看做される。例えば、To surrender is to die.(「降伏することは死ぬことである」)、Seeing is believing.((ことわざ)「百聞は一見にしかず」=A picture is worth a thousand words.と同義)など。
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