花の妖精シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 14:21 UTC 版)
「シシリー・メアリー・バーカー」の記事における「花の妖精シリーズ」の解説
1917年と1918年に、シシリーは後に彼女を有名にする計画に着手した。彼女が愛してやまなかった、自然と子供たちの姿を美しい形で一つにまとめあげる計画――「花の妖精」の絵を描くことを始めた。シシリーは植物学的な正確さを求めて花々を観察し、また生き生きした子供たちの姿を活写するため、近所の子供をモデルにスケッチを描いた。 こうして、シシリーは『春の花の妖精(Flower Fairies of the Spring)』を作り上げたが、彼女の本を引き受けてくれる出版社が見つかったのは、1923年のことだった。ブラッキー社(Blackie)が、彼女の詩と妖精の挿絵、各々24作を引き受け、シシリーに25ポンドを支払った。「花の妖精」シリーズの第一作だった。 シシリーは内気な性格であったので、外の大人の世界とは隔絶して、家族に守られる生活を続けた。彼女の詩には、純粋さと無垢の要素が維持されたが、このような彼女の生活から来たものとも言えた。 1924年に、姉のドロシーは自身の児童学校を開き、シシリーと母親を連れて、同じクロイドンのなかであったが、引っ越しを行った。学校の庭にシシリーはスタジオを建て、姉の学校の生徒である子供たちをモデルに、更に多数の絵を描いた。 「花の妖精」詩画集シリーズは、片面に妖精の絵、その対する面にシシリー作の詩を載せた形で、『春』『夏』『秋』『道ばた』『庭』『樹』『アルファベット』と七巻がブラッキー社によって出版された。しかし、1985年に、ブラッキー社は、過去の作品から絵と詩を集めて、独自に新しい本を編纂し、これを『冬の花の妖精(Flower Fairies of the Winter)』として出版し、花の妖精シリーズは、現在では八巻が揃っている。
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