船舶の場合とは? わかりやすく解説

船舶の場合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 00:54 UTC 版)

サギング・ホギング」の記事における「船舶の場合」の解説

外洋では常に波長長い波が発生している。浮力重力作用により船首船尾が波の頂上持ち上げられ船体中央が波の谷間に沈む状態を「サギング」、船体中央持ち上げられる状態を「ホギング」と呼ぶ。大波波長が船の長さと同じ時に最悪条件になり、ひと波ごとに船底中央縦貫する太い構造部材であるキールKeel竜骨)や多数縦隔壁に影響を及ぼす悪影響としては、長期間にわたる金属疲労などや既存欠陥拡大と、荒天時などの短期的大きな負荷よるものとがあり、両者複合によってより悪い結果となりうる。船体変形や、最悪では切断至った事例もある。 2002年11月19日石油タンカーMV プレスティージ英語版)がスペイン北西沖で難破沈没したのは、メンテナンス不良船体劣化していたところに荒天サギング・ホギングにより過大な力を受けて船体亀裂生じ結果的に破断至ったことが原因とみられている。 ホギング、またはホグという語は、特に木造船においてキール半永久的な湾曲意味することもある。USS コンスティチューションでは1992年修理時に13インチ33センチ)のホグが見つかっている。3年間に及ぶ乾ドックでの修理の間に中央のキール部材徐々に短くなり、ホグ落ち着いていった。また、以前修理の際に取り外されていたホギング対策補強部材が再び取り付けられた。ほぼ同サイズUSSコンステレーション英語版)は、1994年に安全ではないと非難浴びて修理入ったが、実に36インチ91センチ)ものホグ生じていた。 荷積みまたは荷卸しの際にも、積み荷重量分布によって船体曲がりサグまたはホグ生じ場合がある。

※この「船舶の場合」の解説は、「サギング・ホギング」の解説の一部です。
「船舶の場合」を含む「サギング・ホギング」の記事については、「サギング・ホギング」の概要を参照ください。

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