航空雷撃における一連の動作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 23:31 UTC 版)
「九一式魚雷」の記事における「航空雷撃における一連の動作」の解説
コクピットで雷撃手が投下スイッチをオンにする。 搭載拘束ワイヤーバンドを爆管点火で切断し、投下索を解除。魚雷投下、拘束ワイヤーバンドは自由落下する。 魚雷は落下していき機体付属の安全ボルトは魚雷から抜ける。これによって、縦舵操舵コントローラのジャイロと安定器(ロール安定制御システム)のジャイロが回転を開始する。縦舵方向はまっすぐに保持されたまま。 水平安定板の水平舵は上げ一杯の位置で固定。 安定舵は安定器によってロール操舵を開始。 --- 航空魚雷、水中へ突入 --- 水面での強烈な衝撃により、安定舵の木製安定翼が離脱し、尾部の箱型/十字型の空中尾翼安定板(框板)が破壊し飛散。 推進部の同軸2重反転スクリューの固定ロックが解除される。 推進エンジンが、水中を進む間に冷走アイドリング回転開始(高圧空気だけで回転開始)。 水平安定板の水平舵を上一杯に固定していたブレーキが解除され、深度メーターが操舵動作開始。水中突入時の強い水圧が魚雷の板を倒し、エンジン燃焼室のガス燃焼を開始。 推進ウェットヒーターエンジンが「熱走」開始(燃料と空気の混合ガスと水噴霧で高エネルギー燃焼を開始)。 頭部にある起爆装置の安全ロックが水中走行中に解除。 目標に命中したとき、頭部の炸薬が爆発。
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