航空レーザー測量
航空レーザ測量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 22:48 UTC 版)
航空レーザ測量は、航空機に搭載した(1)レーザ測距装置(レーザスキャナ)から地上にレーザ光を照射し、地上から反射するレーザ光との時間差より得られる地上までの距離(レーザ計測点)と、(2)GNSS測量機、(3)IMU(慣性計測装置)から得られる航空機の位置情報より、地上の標高や地形の形状を調べる測量方法。 (1)レーザ測距装置(レーザスキャナ)は、レーザ光を1秒間に50,000~100,000回発射することにより、地表で50~60cm間隔以下の間隔で計測することができる。なまた、光学カメラを併設しており、地表の画像も同時に取得することができる。 (2)GNSS受信機は、航空機の位置(x,y,z)を知ることができる。一般に地上の電子基準点を利用することにより「連続キネマティック測量」を実現し、地上の測量と同様な高精度の位置測定を可能としている。 (3)IMU(慣性計測装置)は、いわゆるジャイロを改良したもので、飛行機の姿勢や加速度を測ることができる。この測定値によりレーザ光の発射された方向を正しく補正することが可能となる。 レーザ計測点の高さは1cm単位で記録され、高さの精度が±15cm程度、水平方向の位置精度が概ね1m程度が一般的である。
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